続・サザエさん 雑感

・二本目。“足で襖を開ける”・“耳の遠い家内”といった前作のネタを引っ張り、ニヤリとさせるシーンが多く見受けられる。まだTVが普及してない頃だから、どちらかって言えば連続ドラマのノリに近いよな。
・手前のオッチョコチョイ加減に嫌気がさしたサザエ。そんなんだから嫁の貰い手が無くなるんだと、花嫁修業に勤しむが、いつも空回り…って内容。“ガサツな女だけど一生懸命頑張ってるの”という少女漫画の定番みたいな展開で、後に紹介するニ作も大体こんな感じ。
・伊佐阪先生登場。演じたのは三木のり平。写真に撮られるのが嫌で、机の下に隠れる件の元ネタは、同じ長谷川町子作品『似たもの一家』から。
・クラス会で歌手のモノマネを披露するサザエ。でも美空ひばりとか、ちょっと悪意がこもってないか?最後にとっておきとして、江利チエミの真似をする…って、本人じゃん!こういうのを「内輪ネタ」って呼んでよかったんだっけ?兎に角、その手のネタはシリーズ通して一作に必ず一本入ってた気がする。
・そういや、映画版ってタマが居ないんだよな。代わりに本作では豚を飼う事になる(前作は鶏だった)。それはペットっつーか、家畜じゃん。まだ、一般家庭では生産性の無い動物を飼う余裕のない時代なのかね?