サザエさん 雑感

・一本目。いきなり江利チエミの歌謡ショーから始まる本作は、出版社に内定が決まったサザエがマス夫と出会う話を主軸にしたクリスマス・ラブ・ストーリー。だが、モノクロ画面の所為か、観てる時は季節感が掴めず、物語の設定がクリスマス直前と判ったのは後半になってからでした。
・サザエが老婆に変装して仲代達也が演じるノリスケさんを素行調査するシーンはオリジナルだよな?ノリスケさん磯野家へ下宿に来るのは原作にもあった気がするが…。
・漫画に描かれるコミカルなリアクションを再現する為に、芝居はオーバーで滑稽でしたが、コメディというよりも寧ろミュージカル映画としての要素の強い作品だと感じました。けど、ラストで縁側から磯野家を覗くダーク・ダックスが土足で部屋に上がり込んで歌い出すシーンは、狙ったワケじゃねぇんだろうけど何だかシュールで一番面白かった。