そうして彼は雑踏の中に消えてゆきました

okmonster2007-07-21

友人のミヤジマ氏と池袋に『ジーニアス・パーティ』を観に行ってきたよ。ってか駅前の東武百貨店に映画館出来てたんだねー。俺、浪人時代はすぐ近くの河合塾に通ってたけど、あん時は無かったよな。シネ・リーブル。
前情報を殆ど仕入れてない状態での鑑賞でしたが、タイトル通り色んなジーニアスさんが色んなアプローチで手前の天才っぷりを披露する作品でした。中には天才のイミを履き違えてる気がするヤツとかもありましたが、まぁそれは置いとくとして、中でもトリをつとめた渡辺監督の『BABY BLUE』の技術のムダ使いっぷりに鳥肌が立つ。
ただただ男女が並んで歩いてるだけのシーンを、ロトスコープ(だと思うんだが違うの?)とか使って気持ち悪いぐらい滑らかに動かすし、何よりあのラスト。詳しくは書かないが、実写ならカメラのエフェクトボタン一発で済む演出を手間かけて動画で見事に再現しているのには恐れ入る。監督の「俺だって『秒速5センチメートル』みたいな話が作りてーんだよ」という意気込みの感じられる労作でした。
で、二人で居酒屋行って呑む。専らアニメの話。中身よりも演出云々の話が大部分。進歩ねー。
ほろ酔い加減で店を出た後、ミヤジマ氏は家に帰って『時かけ』を観るか、このまま池袋の風俗店へ行くかで悩んでました。それはもう真剣に、五分くらい。
「久々に都心来れたからもっと愉しまないと…。でも、今、家に帰れば真琴に会えるし…」
うん。俺、キミのそういうトコ嫌いじゃないよ。