ピュアなんて信じない

okmonster2007-06-22

少し前、何気なく新聞広告を読んでたら、ピアニストのデイヴィッド・ヘルフゴッドが来日公演するとのこと。本人の名前を出すよりも"映画『シャイン』の主人公のモデル"つった方が有名なのかしら?映画公開当時、テレ東の深夜によくコレのTVCMが流れたから映画自体を観てなくても全裸にコート一丁でトランポリンを跳ねてるシーンとかが印象に残ってる同世代は多いんじゃなかろうか。
本作を20文字で乱暴に要約すると"発狂したピアニストがリハビリして現役復帰"って話でして、広告でも判る通り実在する人物の物語なワケよ。
ところでこの主人公であるところのデイヴィッド・ヘルフゴッド氏。映画じゃ天才ピアニストって設定なんだけど耳の肥えてる方々に言わせれば、実際の演奏のレベルは"それほど大したモノではない"んだって。
でも、そういう話とかすると、やれ「この人のピアノはそーゆー次元で聴くモノじゃない」といった、要するに「"艱難辛苦乗り越えて"って部分がミソで、技巧の部分は二の次」という擁護派の方々の意見が大半で、挙句「そんな茶々を入れるヤツぁ人として大事なモノが欠けている」と、人間性まで否定されかれない。俺は純真さや情熱よりも匠の技に心動かされるタイプだから、こういう人達とは仲良くなれないかも知れん。
何を以って素晴らしい芸術と定義されるのか?という絶対的基準が曖昧なモノの話。オチなんて無ぇよ。