第3回「トンデモ映画会」改め 奇想天外シネマテーク2

okmonster2007-06-11

さて、1本目の『REX 恐竜物語』。伊集院光ニッポン放送を追い出された一因とも云われている*1映画。俺も昔TVで一度観たっきりだが、(トンデモ設定とかはこの際、置いておくとして)プロットだけ見ればそんな酷い話でもなく、『ジュラシック・パーク』による恐竜ブームのみならず、Jリーグブームといった当時の日本の流行を余すことなく詰め込む("ミサンガ"なんて今時誰もつけねぇって)マーケティングのお手本・商業映画の鑑みたいな映画で、あんなことが無ければそれなりに成功してたんじゃないかと。
とはいえ、首を捻らずにはいられない演出や設定が随所に見られ、角川春樹監督のシャーマニズム傾倒の片鱗が窺えます。
劇中には「恐竜が絶滅したのは子育てをしなかったからという学説もあるんだ」という台詞があるが、爬虫類って大抵子育てしないんじゃないの?
あ、あと、これは映画自体の内容じゃねぇけど、俺は「浅薄なオタク程声がデカい」って学説を提唱したい。
余談ですけど、安達祐実は本作の主演により94年度の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。一緒に受賞した人の中には田代まさしの名も。なんか凄いラインナップだよなぁ。
更に余談なんですけど、本作で安達祐実と恐竜を助けるガキを連れてくるサンタクロースの中の人が角川春樹本人だったと俺は記憶してるんですが、誰も言及してないので自信無いや。

*1:何でも本作の宣伝で角川グループの提灯持ちと化した局に嫌気が差したとかで