オランダで歴代1位でも日本じゃこの扱い

昨日に引き続き新宿へ。今日はライブの撮影に使うからと、知人に貸したカメラを返して貰う為の待ち合わせ。合流後、一緒にポール・ヴァーホーヴェン御大の『ブラックブック』を観る。大変面白い映画なのだけど、確かに日本で売れる要素はゼロ。口惜しいねぇ。
原作の舞台であるナチ占領下のオランダで少年時代を送った監督だからこそ描けるお話というか、フツーならドイツ軍が降伏してメデタシメデタシ…なトコロをそうはせず、銃後、一般市民が親独派を吊るし上げにして哂い者にするという善悪の構図が完全に逆転した社会までもキチンと見せるリアリティ。まぁ、後半は詰め込み過ぎの感がありますが、特濃の2時間半。満足。
しかし、オランダ映画にも関わらず、劇中に登場するオランダ人は悉く自己中か馬鹿かのいずれかで、更に劇中で一番の人格者はナチ将校だったという展開。よく怒られなかったモンだ。
そして、ゲロ吐いて、すっぽんぽんになって、挙句糞尿まで引っ被る文字通りのヨゴレぶりだった主演女優の明日はどっちだ？