「まるでキチガイ病院だ」

okmonster2006-09-12

MXテレビで『ウルトラセブン』第8話『狙われた街』の再放送を観る。ウルトラ怪獣の中でも割とメジャーなメトロン星人の出てくる回。何度観ても良い出来。
タバコの中に興奮剤を混ぜて売りつけ、吸ったヤツを狂暴にして同士討ちさせようと画策するメトロン星人。やってることは凄くタチが悪いのだが物腰はとても紳士的で、ボロアパートでちゃぶ台を前に座り「地球をオトすのに力なんて要らない」と説く姿は余りに有名。
ウルトラ警備隊にアジトを突き止められ巨大化するも武器を一切持っていなかったのか、逃亡して背中を向けたところをアイスラッガーで真っ二つされ、計画は阻止される。
で、物語の最後はこんな皮肉めいたナレーションで締められる。

ご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え?何故って?、我々人類は今宇宙人に狙われる程お互いを信頼してはいませんから。

しかし、残念ながら放映から40年が経っても、この話は遠い未来の物語のままだった。その事を嘲笑するかのようにメトロン星人は『ウルトラマンマックス』第24話『狙われない街』に真っ二つにされた体を縫い合わせた姿で再登場。

「40年地球で暮らして判った。自らが手を下さずとも、人類は勝手に滅びる」と、全ての地球侵略者の存在意義を否定するような結論を持ち出した後、やはり戦うことなく迎えに来た母船で去っていく。最初にコレを観た時は何となくメトロン星人に見捨てられたような感じがして、淋しい気持ちになったのを憶えている。
フォルムも良いけど、やはりキャラ的に魅力のある宇宙人です。何か親近感湧くっつーか。
『セブン』観た後、『狙われない街』も続けて観ようと思い、近所のGEOに行ったのだが『マックス』のDVDが一枚も置いてませんでした。ネクサスはいいからマックスを置け。