続編は駄作というけれど

DVDで『スターシップ・トゥルーパーズ2』を鑑賞。
いやいやいや、十分面白かったですよ。そりゃ前作には到底及びませんけど、新人をバーホーベン監督と比べるのは酷ってモンだ。
そもそも原作を全くリスペクトせず(せめて、パワードスーツは出そうよ!ガンダムの原点だぜ)、真面目な戦争SF小説を右翼コメディに茶化した前作がある以上、そのノリを払拭するワケにもいかないから、前作以上に原作が形骸化するのは必至だし、更に言えば前作の興業的失敗により、予算は前作の僅か5%しか充てられていない。もう、どの観点から考えても作る前から負け戦なのは当然。ここまで無茶なオーダーに対し、デビュー作としてキッチリと仕事をこなした監督には、寧ろ「よく頑張った」と賞賛してあげるべきではないでしょうか?
一番好きだったのは、隊員に寄生した宇宙昆虫を隊員の生首ごと電子レンジに放り込んでチンするシーン。

このように原作ファンや一般映画ファンを完全に切り捨て、完全にB級SF映画ファンという限られた客層にのみだけ制作された姿勢も評価したい。
逆に言えばそれ以外のタイプの人間には全くお薦め出来ない映画なんだけどねー。