吸血鬼版『源氏物語』

okmonster2006-08-19

「日本で最も吸血鬼の似合う俳優」こと岸田森*1のバンパイアっぷりを堪能しようと、ラピュタ阿佐ヶ谷で『呪いの館 血を吸う眼』を鑑賞。普通は「日本を舞台にしてハマープロの真似事やったって違和感バリバリだろう?」と考えてしまうが、日本の怪談映画特有のバタ臭さは綺麗に消され、無国籍感の溢れる佳作となっている。
見所はやはり岸田森の演技に尽きるが、この絶妙なキャスティングは、監督をやることになった山本迪夫(『太陽にほえろ!』でジーパン殉職の回とかが有名)が、「撮るんだったら吸血鬼役は岸田森しかいないだろ」と、直感で決めたらしい。見事。
物語は18年前に目をつけた少女を自分の花嫁として迎えんと、態々引越し先まで棺桶に入ってやって来るって流れ。劇中には「本当は18年前に花嫁として迎える筈だった」ってセリフもあり、観ていて「それって真性のロリコンじゃねぇか。」と思いました。そりゃ父親の大滝秀治も止めるワケだよ。

*1:…と言っても、吸血鬼役で出てるのは本作と続編の『血を吸う薔薇』のみ。あ、あと大林宣彦の『金田一耕助の冒険』にも吸血鬼役でカメオ出演