花嫁吸血魔 雑感

okmonster2006-08-16

下積み時代の不本意な仕事を「なかったこと」にしてしまうのは、売れっ子の俳優とかアイドルとかにはよくある話です。所謂黒歴史ってヤツですね。
で、似たような話として「ある大物女優が嘗て出演したことを恥じ、フィルムを全て焼却処分したので、幻となってしまった怪談映画がある」なんて都市伝説もあります。恐らくこの伝説の一端を担っていると思われるのが本作であります。
この作品は当時、清純派一直線だった女優・池内淳子の復帰第一作目として用意された映画なのですが、これが(いくら主演とはいえ)今まで演じたことの無い程の酷いヨゴレ役。ここら辺がこの映画をカルトにたらしめている由縁でもありますが、まぁそこら辺の詳しい経緯については、既にココで語ってんでそっちを参照して下さい。
やはり一番(というか唯一)の見所は池内淳子が演ずる蝙蝠(?)の怪物でして、画像見りゃ判ると思うがこのメイクがまぁ凄いのなんのって、山賊のオッサンに海藻を巻き付けたようないでたちで、「別に本人が演じなくてもいいじゃん」ってくらいの変貌っぷり、一生懸命に演じているものの、彼女が大仰な演技を見せる度に客席から失笑が漏れていました。何か『北京原人 Who are you?』の本田博太郎を思い出しましたよ。
それにしてもタイトルの語呂悪いよなぁ。何で「吸血鬼」にしなかったんだろう?

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