CGよりコマ撮りアニメ派

okmonster2006-08-13

昨日ビデオに録画した『地球へ2千万マイル』を観る。先週やってた『世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す』と共に、レイ・ハリーハウゼンストップモーションアニメを手がけた初期の作品で、4〜5年前じゃ日本でビデオ化すらされていない幻の映画だったのだが、今ではDVDがフツーに売ってます。ましてや地上波で放映とは…。いい世の中になったなぁと思う反面、すっかり有難味が無くなってしまったと感じてしまうマニアの哀しさよ。


まぁ、所詮50年代のB級SFですから、内容自体は他の宇宙怪獣モノと似たり寄ったりなんで、別に書くこともありません。やはり特筆すべきは金星獣イーマ*1の生物らしさでしょう。クライマックスで象と格闘するシーンの躍動感といい、ホント手間かかってんなーと、感心せずにはいられません。また、ライトの眩しさに目をしばしばさせるといった芸の細かさには愛嬌も感じられます。
話は倍速で流しちゃっても構わないんで、取敢えず特撮パートだけ観てみてよ。「CGより凄い」とまで言い切りませんが、CGには絶対に出せない味がある事だけは確かです。

*1:正式な発音は「イミール」らしいが、最初に日本に紹介した大伴昌司氏がこう表記した為、こっちの方が一般的