サイコ・ビーチ・パーティ 雑感

okmonster2006-07-18

土曜に深夜に録画したヤツを鑑賞。…こんなの態々ビデオに録って観る程のモンじゃねぇんだけどさ。
よくある類のスリラー映画なのだが、50〜60年代に作られたティーンエイジ向けB級映画風の画づくりが徹底されており、サーフィンのブルーバック合成などのチープさは、狙ってやっているとはいえ「これホントに2000年製作の映画かよ?」と首を傾げたくなる。また、「このテの映画では一番怪しくないヤツが犯人なのさ」ってのが定石なのだが、出てくる人間が皆奇人変人なので(何せ主人公からして多重人格者だ)、一筋縄ではいかない*1
脚本を務めたチャールズ・ブッシュって人は、経歴だけ見ると映画より舞台の方で活躍しているっぽく、日本でいうと松尾スズキみたいなポジションの人なんだろうと勝手に想像。男なのに婦人警官の役で登場(写真中央)し、作中にゲイのサーファー同士がサンオイル塗ってじゃれ合うシーンを入れ、更にTVドラマ『OZ』にも役者としてゲスト出演してるっつーから、この人絶対ゲイです。
本作をストレートに面白いと評価するのは少々躊躇ってしまうが、ゴールデンじゃ放映できないチープさや、”障害者ばかりを狙う殺人鬼”という地上波で放映できるスレスレさは、テレ東の深夜に流すのに相応しい珍品だと思います。若いうちは、こういうのをいっぱい観て歪んだ大人に育つべきです。

*1:まぁ、やはりその中でも比較的怪しくないヤツが犯人だったのだが