アザー・ファイナル 雑感

昨日NHKでやってたんで鑑賞。日韓W杯決勝で盛り上がってたのを余所に、ブータンで行われた最下位決定戦ブータンモントセラトの試合に迫るドキュメント映画。
FIFA世界ランキング最下位のモントセラトは元イギリス植民地。95年の火山噴火によってスタジアムは封鎖され、火山灰が雨に混じって降ってくるので、雨の日は練習出来ない。一方、世界ランク202位のブータンは予選ではクウェート相手に0対20という到底サッカーとは思えない負け方を喫している*1
まぁ、試合そのものっつーより、両国の特徴やサッカー事情、それに互いの交流と描いている作品なので、試合を観たい人間にゃ少々肩透かしかも。…けど、ブービー決定戦なんてフルで観たいか?試合中にコートに犬が入ってきてもフツーにゲーム続行してるようなユルーい試合だぞ?
しかし試合展開以上に、コーチが急死したり、モントセラトチームが中継地点のカルカッタで食中毒になったり、試合前日まで審判が見つからなかったりと、フィクション以上にドラマチックな展開が用意されていて、飽きさせない。
ただ、白いボールが転がる演出はそんなにいらねぇだろ。とか思ったり。「白いボール=商業主義に染められないスポーツの無垢さ」を表現してるらしいが、(要所要所で見せるのなら問題無いが)ああも頻繁に出されるとなんか興醒めだ。
あと、試合結果については、ちょっと調べりゃ出てくるが、是非予備知識無しで観て欲しい。つーか、映画の公式HPに試合結果載せるなよ馬鹿野郎。

*1:実はブータンで初めて制作された(オーストラリアとの合作だが)映画『ザ・カップ 夢のアンテナ』も、サッカーワールドカップを題材にしている。もしかして、サッカー好きなの?