<訃報>佐々木守さん69歳=シナリオライター

okmonster2006-02-27

また訃報だ。最近俺が取り上げるニュースって、そんなんばっかだ。

佐々木守さん69歳(ささき・まもる=シナリオライター)24日、内臓疾患のため死去。大島渚監督のもとで助監督を務め、映画「日本春歌考」などの脚本を執筆。テレビドラマ「ウルトラマン」「柔道一直線」などの脚本も手掛けた。

柔道一直線」自体を知らなくてもピアノの上で、足を使って『ネコ踏んじゃった』を弾くシーンは知ってるってヤツも居るんじゃなかろうか?俺は「ウルトラマンジャミラが出てくる回で打ちのめされた人間です。泣きながら絶命する怪獣(しかも元・人間)ってのは当時小学生だった俺には余りにショッキングでした。
基本的にマイノリティや反体制といった連中のルサンチマンを取り上げる事が多く(ジャミラ然り)、中でも氏がメインの脚本を務めた特撮番組『アイアンキング』はその真骨頂ではないかと。
とにかく出てくる悪の組織が直截的過ぎでして、国家転覆を狙う革命集団"独立幻野党"は明らかに日本赤軍をモデルにしているし、渡来した騎馬民族に征服された日本の先住民族"不知火一族"はまんまアイヌ琉球といった少数民族だ。
佐々木氏はこのことについて、インタビュー*1で次のように語っている

「テレビじゃ反体制の側を主人公にはできないよ。そんな企画書いても通らないし。(中略)ただ断固として国家と戦う人々の姿を書きたかった。

学生運動の影響をモロに受けている所為か、この時代の脚本家って左翼思想な方が多い気がするなー。ともあれご冥福をお祈りします。

*1:映画秘宝』vol.5「夕焼けTV番長」より抜粋