余韻が上書きされるので、映画のハシゴはあまりしたくない

okmonster2005-11-14

俺が「去年観た映画ベスト5」の第2位に選んだ『オールド・ボーイ』。その監督であるパク・チャヌクの最新作、『親切なクムジャさん』を観に歌舞伎町へ行く。
…いやぁ、割と面白かったわぁ。『オールド・ボーイ』の時も感じたけど、この監督は残酷な寓話を撮らせたら巧いね。今回は主人公が復讐される側じゃなくする側なので、『オールド・ボーイ』観た後のような、「面白いんだけど物凄く打ちひしがれる感」は薄く、ライトな仕上がりとなっています。
最初は“唐突に出てくる豆腐”や、“マンガみたいな後光”といった演出に、「これは笑わせようとしているのか?それともマジなのか?」という戸惑いを憶えましたが、次第に“引き攣った笑いを誘うブラックユーモア”として捉えていくようにしました。「コレ笑っていいのかなぁ?」ってトコは取敢えず笑っとけ。ともあれ、独自の画作りが大変魅力的な映画でした。
で、その後『SAW2』をハシゴ。ホントは一度観るタイミングを逸してしまってからどうも行く気になれず、「まぁビデオリリースまで待ってもいいかな」なんて思っていたのですが、友人が「面白い面白い」と散々勧めてきて、正直、鬱陶しかったので大変気になりだしたので観る事にしました。
まぁ、映画っつーより、他人のプレイしてるゲームを観てる感覚の作品でした。
極限状態の焦燥を表現してるつもりなんでしょうが、画面がチカチカと目まぐるしく変わる演出には些か食傷気味でしたので、途中までそんなに乗れませんでしたが、前作の舞台とリンクしたあたりから、一気に伏線が収束されていき爽快感を覚えます。もしかすると前作より面白いかも。前作観て無いとダメだけど。
あと一言、言わせて貰うと最初の問題が易し過ぎ。俺がその場に居たら5分で金庫は開いてたね。英語話せないけど(ダメじゃん)。