「映画が好き」とか言う奴に限って、ホラーとポルノ映画は蔑ろ

okmonster2005-10-22

友人二人に誘われて、三人で銀座へ『蝋人形の館』を観に行く。相変わらず風邪気味で喉も鼻も最悪のコンディションでしたが、奢ってくれるっつーから、タダ飯に釣られてやって来ました。つーか、最近この面子で映画を観に行く事が多くなってる気が。
ロバート・ゼメキスが立ち上げた“古き良き昔の怪奇映画”な面持ちの映画ばかりを制作する会社、ダーク・キャッスルの作品で、残虐表現が自粛気味な御時世での容赦無い切断描写や、熱によって溶けていく館とか、ヴィジュアル的にはかなり凝っていて、ホラー映画としては充分に及第点の映画でした。
…にも関わらず、日本ではウケないと踏んで、公開規模は控え目。まぁ、初日にも関わらず大して客が入っていないのだから、実に正しいマーケティング戦略なのだが、アメリカではオープニング収入二位で、単純計算だと200万ドルの黒字を叩き出しているのに、日本での関心の無さと云ったらどうだい?もしかして俺が思っている以上に、ホラー映画が好きな人間ってのは少ないのかい?
観終わった後、喫茶店で映画について語りながら、そうした状況を憂い合う。もう、俺らみたいな日陰者が、態々B級映画を観に映画館へ足を運ぶ時代は終わったんだろうか?
それはそうと、一緒に観賞していた友人のHが気付いたのだが、劇中の字幕には戸田奈津子級の大チョンボが一箇所存在する。
「ステーションまで戻ろう」
ここで言う“ステーション”とはガス・ステーション。即ち“ガソリンスタンド”のコトなのだが、字幕では見事に「」と誤訳されていた。明らかに鉄道なんて通っていない田舎町が舞台だというのに間違える方も間違える方だが、サ店でそのコトを指摘されて、「ああ、そういやそうだったな」と漸く気付いた鈍感な俺にも相当問題があるね。