喪服もクールビズに

通夜に参加する為、バイト終わってから即行で喪服に着替えて柏の葬祭場まで出掛ける。一応親類なので、準備を手伝うつもりで早目に到着したのだが、既に殆ど支度は整っており、出る幕無し。そのくせ開始まで二時間も間があるから、家から持ってきた文庫版『世界は密室でできている』を読んで待機。
世界は密室でできている。 (講談社文庫)
この前友人と新宿で『逆境ナイン』を観に行った帰りに紀伊国屋で買ったモノだが、まぁ、モノホンの遺体とかある傍で読むには相応しく無い小説だろうな、これは*1。(それ以前に「通夜の準備してるトコで小説なんか読むな」という指摘は無視。)
元々探偵小説に登場する死体ってのは、全て点景とか記号みたいなモンで、芸術作品を作る際に使用する粘土とか絵具と大して変わらないんだが、それを端的に表したのが本作だと思っている。兎に角「死」が無茶苦茶軽い。
で、目の前では棺桶の中を覗いてわんわん泣いてる親族。何だろ?同じ死なのにこの違い。本来、「死」とは斯くも重たきものかな。


通夜の最中は面識の無い長蛇の弔問客の前でお辞儀マシーンと化した俺。漸く通夜が終わり、寿司喰って電車に乗って家に帰ってシャワー浴びたらもう0時。早速TV点けて『sakusaku』観て『ハチクロ』観て『どうでしょうリターンズ』観て『苺ましまろ』観て、窮め付けに『網走番外地 望郷篇』観てたらもう4時。でもってバイトは6時起き。馬鹿じゃねぇの?寝てろよ*2

*1:尚、読むのであれば、デビュー作の『土か煙か食い物』も読んだほうが良いかも。直接的な関連は無いけど、本作はこの小説の登場人物の著書って設定みたいだから。

*2:おかげで大変でした