ブロウ 雑感

ブロウ [DVD]
・日テレで深夜にやってたのを観賞。
・俺、チョット前にエロビデオ屋でアルバイトしてた頃があったんだけど、その店、店長の趣味でライブの海賊版ビデオとかも売ってたんよ。でさ、ある日パンクス風の外人を連れたニイチャンがやって来て、ヘラヘラしながら「レッチリのブート置いてねぇか?」って尋ねてきた。で、俺が探してきてやったら、そいつ「高い」とか「まけろ」とか散々交渉した挙句に結局買わずに店を出て行こうとしたのさ。丁度その時、外回りから帰ってきたウチの店長とすれ違ったんだけど、店長曰く、「さっきの冷やかしの客、相当ハッパをキメてるだろ?服に煙の臭いが残ってたぞ。」とのこと。生憎俺、当時から鼻炎持ちなんで嗅覚鈍いから気付かなかったけどな*1。……と、いう記憶が、本作を観ていて不意に甦りました。あぁ、全然関係無ぇや。
アメリカでまだドラッグの規制がユルユルだった頃に、マリファナ・コカインで一財産を成した実在の麻薬ディーラーの栄光と凋落をジョニー・デップ主演で映画化したものです。
・ 基本は“因果応報”で、「悪いことして稼ぐといつかはしっぺ返しを喰らう」というお決まりのパターン。それ自体は別段どうでもいいのだが、“やっぱ家族の繋がりが一番大事よね”というメッセージ色が濃過ぎて、どうも俺向けじゃねぇ(父親役のレイ・オリッタはイイ味出してんだけど)。もっと「麻薬に手を出したばっかりに…」的な悲惨さや恐怖が観たかったのに。つーか、この物語の肝である筈の「麻薬」の描写がどうも希薄なんだよなぁ。
・そもそも主人公が同情出来る程イイ人でも無けりゃ、「ザマミロ」と思える程悪党でもないので、観ていて中途半端な気分。多くの人に褒められてるのはジョニー・デップのルックスと演技のお陰という気がしないでもない。
・あ、先刻から不満ばっかりタレてますけど、それなりに楽しめましたよ。全体的に。まぁ、ドコが良かった?と訊かれると、具体的な返答に困る映画ではありますけど。

*1:「つーか、店長なんでマリファナの臭いを知ってんスか?」って質問したかったけど出来ませんでした。怖いし。