暗黒街の顔役 雑感

・ラスト。やっぱ、冒頭が巧い。コレは観賞した全作を通して言えるコトなんだけど、冒頭からタイトルまでの編集が上手。
・全体と比べてややスローテンポな印象のある作品(それでも早いんだけどね)。アクションよりも、マフィアの弱味を握られたり、脅迫されたりする人達の耐え忍ぶ姿を重点に捉えてる所為なんだと思うけど。
・そんなワケで、前三作の様な痛快さが欠けています。結局大ボスにはトドメを刺せず、勝手に事故って死んじゃうしねぇ…。今までがキレのあるアクションだった分、消化不良な感は否めません。続けて観なければ、もっと高い評価を下してたと思うんだがなぁ…。
・ところで、本作ではヤクザ界の伝説的人物である石川力夫辞世の句「大笑い 三十年の 馬鹿騒ぎ」がそのまま使われてます。石川が自殺したのが56年だから、時事ネタですね*1。相当インパクトのある事件だったんだなぁ。

*1:『暗黒街の顔役』公開は59年。