暗黒街の対決 雑感

・三本目。つーか、コレが一番面白かったです。全部面白かったけど、特に。
・セリフが一切無く、畳み掛けるようなカットで、舞台である街のヤバさを表現する冒頭からして凄い。下手なナレーションなんかより、よっぽど状況説明が巧いや。
・本作一番の見所は、天本英世ら扮する殺し屋三人組がキャバレーで歌うトコ(勿論、口パクだが)。無愛想な殺し屋がステージに立つ様は物凄く滑稽な筈なのに、歌ってる唄が妙にカッコ良い。タイトルからして『月を消しちまえ』だぜ。ああ、CDとか出てないかな。
・他にも、三船敏郎の高速往復ビンタ等、名・珍シーンが目白押し。ヤクザの親分が言う「金の力で繋いだ鎖はすぐ腐る」(うろ憶え)は名言。これって原作者である大藪春彦の言葉なのかね?