『世界の終わりの魔法使い』 西島大介・著

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)
なーんか最近“セカイ系”を礼賛してるカンジの本とか(ex.『新現実』)にやたらこの人の挿絵やら漫画やらが載ってて、俺の目にも留まるようになってました。で、バイト帰りに本屋寄ったら、この人の単行本が売ってたので、取敢えず買ってみた。案の定“セカイ系”が好きな人に好まれそうなマンガでしたね(…アレ?もしかして俺が描いてる“セカイ系”の認識って間違ってる?)。小学生の頃に読んだ近代ジュブナイル小説のような雰囲気で、少なくともイイ歳のオッサンが読むモンじゃねぇコトは確かだ。
本当はこういうのって思春期を迎える前の子供とかに読んで貰いたい作品なのだが、どうも購買ターゲットが子供に向いていない気がする。…イヤ、違うな。これが活字小説だったなら、間違いなく学校指定の推薦図書辺りに成り得る筈だ。如何せん漫画で表現されてるから、その方面からのアプローチが出来ないのかなぁ…。“わかる人だけ買ってくれ”って姿勢は嫌いじゃないんだが、矢張りコレは良い意味で子供向けの作品であると思うよ。