彼の『チョコレート粉砕機』って作品を一度観てみたい。

okmonster2004-12-02

折角だし、ブログっぽい事やってみようか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041202-00000866-reu-ent
ヤフーニュースより抜粋。↑の記事を補足すると、マルセル・デュシャンの作品『泉』とは、決して便器を象った彫刻などではなく、単に近所で買ってきた正真正銘の小便器である(右図)。それを何の細工もせずに別名義で公募展に出品したモノが、当時の話題を掻っ攫ったのである。浪人時代にこの話を聞いて、当時の俺は芸術の奥深さといい加減さを同時に味わうような不思議な衝撃を受けたモンだ。
そして今尚、そのインパクトはマジメにアートしてるピカソの作品をも凌駕する存在として君臨しているワケ。タダの便器なのに。…そう。これなんだよ、俺が自主映画でやりたいコトってのは。マジメに取り組んでるヤツを粉微塵に吹き飛ばすような――、先輩が『宇宙人の夢日記』でロフトプラスワンを笑いに染めた時のようなインパクト。それには技術も演技も、ましてや基本すらも存在しないハズなのに、そこらの自主映画モドキなんかより数倍面白い。そんな化学変化か突然変異ような作品を、一度でいいから撮ってみたいんだ。(*念の為に書いておくけど、マルセル・デュシャンの方はちゃんと技術も持っていたからね。そこらへん混同しないように。)
しかし、このマルセルって人。俺からしてみると、真顔で冗談を言ってそのままフォローしないような、人の悪いオッサンにしか見えず、当時の人々が複雑な解釈をしたり理屈を捏ねたり腹を立てたりするのを見て、陰で面白がってたんじゃねぇか?って思ってしまう。そんな確信犯的な裸の王様を演じるマルセル像を思い浮かべる。…いいなぁ。そういう人に俺はなりたい。
ところで、芸術家繋がりで訊きたいんだが、「パブロ・ピカソの長いミドルネームは伝記作家の創作だ。」って、西尾維新の小説で書いてあったけど、ありゃ本当か?ワシントンが桜の木を折った云々は100%史実でないのは知ってるが…。