それでも普通に笑って観れる僕は、多分重症です。

あ、アッパーズ廃刊するんだ。シュガーとか餓狼伝とか鼻兎とか他にも色々と好きだったんだけどな。やっぱ雑誌自体が売れないとダメなのか。
今日は久々に映画を観ました。どれ位久々かと言えば、九月下旬に観た「24時間まるごと座頭市特集」以来。
『廿世紀シネマ・ライブラリー 漫画映画の世界』つープログラムで、昔のアニメ映画を6本ばかり観賞。全て10分足らずの短編だが、中でも『オモチャ箱シリーズ第3話 絵本1936年』と『協力防空戦』が色んなイミで面白い。
『協力防空戦』は戦中の教育アニメで、焼夷弾の対処についてガイダンスするというもの。デフォルメされた動物達が濡れたムシロを持って消火活動をする様は実にコミカルだが、戦後教育で育った世代が観ると、違った趣が楽しめる作品。
『絵本1936年』は本プログラムの中で最も凶悪。悪い夢に出てきそうな不安定なキャラの造形、妙にガクガクした動きや、ベタの塗り忘れなど、作画面はグダグダ。「美しい太平洋の島々をアメリカの手から守る為に、日本の御伽噺のキャラが立ち向かう」というストーリーで、攻め入る敵がどう見てもあの有名なネズミにしか見えない。
これがミュージカル仕立てで進行していくのだが、最早シュールを通り越してカオスとしか形容できない有様になっている。マジで訴えられるぞ。
「当時はこーゆーのがまかり通っていたんだ。」とか、色々考えさせられるコトもあるのだが、取敢えずはそーゆーのを抜きにして、作品のインパクトを味わったり、やや不謹慎な笑いのツボを刺激されるのも一興かと。(特に『協力防空隊』はビデオも未発売の状態らしいので、案外貴重映像かも)