あなたに映画を愛してるとは言わせない

よ、ご無沙汰。これといって更新が無い事に、これといって理由は無かったり。書くほどの出来事が起きないんでね。
やってるコトといえば同じアニメを違うキー局で何度も観たりと、不毛この上無い。…何でかいっつも観ちゃうんだよね、『らきすた』。
で、まぁそんなことはどうでもよくって、今日はいつもより仕事が早くあがったんで、新宿に北野武監督の『監督・ばんざい!』を観に行く。別に俺、北野作品がそんな好きってワケでも無いのだが、『STUDIO VOICE』などでのインタビューにおける「映画に限らず最近のエンタメはヌルくていけねぇ」的な発言に賛同・支持すべく木戸銭を払うことに。だから、そんなに内容とかは期待しておらず、どっちかってぇと、先刻の発言を裏付けるような溢れんばかりの"映画愛"を期待して観に行ったワケだが、出てきた作品は監督そのものの自己分析みたいな話で、「映画ってのはこーゆーモンだ」みたいなのを深く掘り下げるコトはしてませんでした*1。残念。別にコメディアンとしてのキタノなんてTVでも観れるじゃん*2
映画秘宝』のインタビューで浅草キッドは本作を"映画版『たけしの挑戦状』"と評していたが、俺には"吉本抜きので撮った『オレたちひょうきん族』"にしか見えませんでした。つまり、この映画に決定的に足りないものがあるとすれば、それはワザとらしいスタッフの笑い声だと思うんだがどうか?

*1:寧ろ本編前にオマケで上映されていたカンヌ60周年記念短編映画の方が、俺の期待してた「映画に対する深い愛情」がキチンと表現されてて良かったのですが。

*2:…とか、書いてる時は思ってたんだが、よくよく考えると"コントをするたけし軍団"っつーのをゴールデンで見なくなって久しいことに気付く。