ダーティファイター 雑感

一昨日録画した『ダーティファイター』を倍速でながら視聴。丁度『ダーティハリー』がヒットして続編がぞろぞろ公開された時期の映画なので、クリント・イーストウッド主演というだけで、勝手に便乗・改題された安くてヌルい作品。
腕っ節は強いが恋愛沙汰に不器用なトラックの運ちゃんが、惚れたスケを追っ掛けて旅に出るって話。途中のナチかぶれのボンクラバイカーや、ズッコケ警官とのユルーいドタバタアクションは安心して観れるものの、女性と再会してみたら彼女から「空気読めよ」と人間性をケチョンケチョンになじられ、ついでに憧れのストリートファイターと闘うも、やっぱり「コイツ、空気が読めてねえ」と、観客から大ブーイングを喰らう。喩えるならジャイアント馬場セメントマッチで挑んだみたいなカンジ。
恋と夢に破れ、故郷へ戻る主人公。途中、主人公にこてんぱんにやられて敗走するバイカーや警官の乗ってきたジープと並走する。その姿を笑って追い越すも、彼らと主人公にはどれ程の差があろうか?同じ負け犬ではないか?そう考えるとやりきれない想いで胸がいっぱいになります。
まぁ、実はそんなん割とどーでもよくて、お供のチンパンジーの仕種にばかり目がいってました。

↑件のバイカーに中指を立て、一緒にストリップバーをハシゴする猿のクライド。他にも多彩な演技を披露し本作で芸達者ぶりをアピールしてました。やっぱ映画に動物を出すのって卑怯だね。イヤでも印象に残る。