フィンランド人だって癒されたいさ

何を思ったか『かもめ食堂』を観る。…どうして借りたんだろう？
そこそこ客入りの良かった映画だったみたいですが、ぶっちゃけフツーの面白さでした。キャラの掘り下げが甘いとか、もたいまさこが主役を喰っちまってるとか、色々気になった点もありましたが、何よりも俺がバイオレンスもアクションも無い映画を観てるコト自体の方が既に面白いのです。
で、観てた時はピンと来なかったのだが、各所でレビューとか読むうちに、本作が如何に客層を的確に捉えた映画であるかを思い知る。要は仕事に疲れた独身女性を主なターゲットにした映画ですよ。そうだよなぁ。少なくともヤローが観る映画じゃあ無いよなぁ。片桐はいりが日本オタクの男性（割とイイ面構え）と仲良く折り紙やってるシーンとかで気付くべきだったよなぁ。
これ観て勘違いしたオシャレなOLが北欧に甘い幻想とか抱いて旅行して、全員『ホステル』みたいな目に遭ってしまえばいいんだ。と、思う屈折した俺。