ビッグ・バッド・ママ 雑感

ビッグ・バッド・ママ [DVD]
Gyaoでやってたんで観賞。
嘗て(つーか今も健在だが)、「(制作費が)安い・(パクって作るのが)早い・(低予算ながらそこそこ)旨い」という牛丼チェーン店の如きB級映画を量産した男がいた。彼の名はロジャー・コーマン前世はきっと浪速の商人だったに違いない彼が、70年代に『俺たちに明日は無い』のヒットに目をつけ、「よし、これからはニューシネマ路線だ」と決断。更に「向こうが“ボニー&クライド”ならこっちは“バーカー一家”をモデルに作ったる!」と二匹目の泥鰌を狙って作られた*1のが本作。
というかコレ、「女の裸に飢えてる年頃には毒なんじゃねぇの?」って思える程、出てくる女優達の脱ぎっぷりが見事でして、話の内容云々よりも“裸→裸→バイオレンス→裸→裸→色っぽい服装→銃撃戦”といった明快なローテーションによって成立された作品と言えなくもありません。まぁ、そうした点から考えると“何を見せれば客が入るのか?”を知り尽くした計算高い作品なんですけどね(ただ、踊り子のネーチャンが乳首にモールを付けてぶるぶる震わせるのはギャグにしか見えないけれど)。
何よりビックリしたのは主演のアンジー・ディッキンソンが当時42歳だったってコト。あれ?俺、熟女系とか、そっち方面のエロはダメな筈なのに、見事に許容範囲でしたよ。
それにしても、こうした作品が年齢規制を敷かれる事無く無料で観れるのだから、Gyaoというモノは実にけしからんですね(棒読み)*2。ま、今時のガキンチョはそんな微エロなんかより先に無修正画像とか拝んでんだろうがな。…ったく、ワビサビってモンが無ぇよな。
あと、ピカード艦長ことウィリアム・シャトナーがチョイ役で登場。あんまり若くて判んなかったよ。

*1:実はその前に『血まみれギャング・ママ』という映画を既に製作しているので、正確には三匹目の泥鰌。実に商魂逞しい。

*2:放映は今月29日まで