フランス・コミックなんて読んだ事も無いクセに

okmonster2005-11-01

映画の日なんで何か観に行こうかと思ったが、明日までに返さなきゃならんビデオが溜まってたので、そっちを消化することに。『茶の味』、『ミスティック・リバー』、『バンカー・パレス・ホテル』、それにOVA版『ジャイアントロボ』の4本を纏めて観る。自分で借りておいて何だが、なんて節操の無いラインナップだろうか。
『バンカー・パレス・ホテル』は89年に制作された、フランスの漫画家エンキ・ビラルの初監督作品。舞台は酸性雨の降り注ぐ近未来。反乱軍に追いやられた政府高官達は専用の避難シェルター「バンカー・パレス・ホテル」へと逃げ込む。従業員が全てアンドロイドの無人ホテルで、閉塞的ながらも贅沢な生活を送る高官達だが、次第に秩序は崩れ始め、破滅の音が忍び寄ってくる。
漫画家だけあって、画面作りに並々ならぬ拘りを持っており、青色を基調に頽廃的ムードをこれでもかと醸し出してる。余計な説明を一切省いているので、絵画を鑑賞する様に観賞するのがベターかも。
取敢えず、弐瓶勉の漫画とかが好きな人にお勧めしたい一本。