帰ってきたウルトラマン 第31話「悪魔と天使の間に…」

DVD帰ってきたウルトラマン Vol.8
俳優の根上淳さんを追悼する意を込めて、ビデオ店で『帰ってきたウルトラマン』を借りることにする。最初はどれを観ようか迷ったが、矢張り彼の演じた伊吹隊長がメインの回が良かろう。というワケで31話の「悪魔と天使の間に…」の収録されてる巻をレンタル。
宇宙人が唖の少年に化けていて、テレパシーで主人公の郷秀樹を挑発していく。ついカッとなって攻撃しようとするのだが、傍から見ると弱者に暴力を振るっている様にしか見えない。
「おい、何て事をするんだ!」「騙されないで下さい。コイツは凶悪な宇宙人なんです!」
勿論信じて貰える筈も無く、まるっきりキチガイ扱いされる。…という内容。身障者の立場を盾にする姑息さは、恐らくウルトラシリーズの中でも随一だと思う。地味だけど。
で、まぁ、なんだかんだあってウルトラマンがピンチになるんだけど、やがて隊長は少年の不審な行動に気付いて攻撃をする。だが、フツーは銃か何かで撃たれたら宇宙人ってのは正体を現すモンなんだけど、この宇宙人(ゼラン星人)は少年の姿のまま血みどろになって倒れるのだ。いくら敵とはいえ、子供が撃たれて苦しむシーンなんて今のTVじゃ無理だろうなぁ。死骸となって漸くグロテスクな姿に変わるのだが、もういっそ少年の姿のままの方が(トラウマ倍増だが)良かったかも。