…なーんて日記で適当にお茶を濁そうと思ってたら…

友人の八束氏から℡が入る。要はカラオケの誘いなのだが、一緒に居る面子に違和感を覚える。ハテ?本来ならば、現在仕事の真っ最中である筈のミヤジマ氏が加わっているぞ。これは一体どうしたことだろう?
…ははーん。読めたぞ。つまり、今まで散々「会社辞めてぇ」と嘯いてた彼が、遂にそれを実行に移したというコトなのだな。そう直感した俺は、彼の新しい出発を祝うつもりで集合場所のコマ劇前に向かった。…だが、実際の仔細は俺の予想よりも斜め上をいっていた。
俺の予想に反して、彼は会社を辞めていなかった。


代わりに彼は社員寮から逃亡していたのだ。


その日は別にいつもと変わらない日常だった。けれども「ただなんとなく」職場に行きたくなかったという。出勤時刻を一時間程過ぎた頃になって、ボストンバックに荷物を詰め込み、秋葉原へと向かい荷物をロッカーに仕舞い込み、新宿で俺達と合流した。取敢えず寮に戻る気は無い(つーか、もう戻れんだろ)らしい。
なんだか今日は、人が失踪する直前の心理を垣間見たような気がする。俺が言える立場じゃないが、まぁ、とにかく頑張れ。