日本のいちばん長い日 雑感

・余りに名作なんで、もう、俺が今更何か言う事も論じる事も無いですね。(投げやり)
・「戦争は始めるよりも終わらせる方が難しい」ってのは、よく聞く話だが、まぁ、ホントに面倒臭ぇよな。戦争……ってカンジの話。
・女の入る余地の全く無い映画でして、セリフのある女優はたった一人で後は野郎ばかり。で、どいつもこいつも軍服を汗で濡らして暑苦しさが画面から滲み出てて、それが終戦直前のピリピリした緊張感を生んでいます。
・流石に完成度が高いっつーか、見応えたっぷりの映画でした。作品の殆どが、ジリ貧に陥った日本の無条件降伏か否かというディスカッションである為、岡本喜八作品でありながらテンポは緩やか*1だが、後半、ポツダム宣言受諾の玉音放送を阻止するクーデター辺りから、俄然、物語の流れが速くなっていきました。
・史実を取り扱った内容な故、やれ、人物が実際より美化されてるとか色々マニアから言われてますが、知るかってんだ。こちとら歴史の勉強する為に映画観てるワケじゃねぇよ。面白けりゃいいんだ、この野暮天が。
・因みに、日本の無条件降伏を不服とし、皇居の前で青年将校が自決するシーンはゲリラ撮影なんだって。…まぁ、許可なんて降りねぇよな。

*1:あくまで俺の印象。他の批評を覗いてみると、ディスカッション部分もそれなりにテンポ良く進んでいるという評価を受けている。単に俺がディスカッションするシーンを見慣れていない所為か。