香港国際警察 NEW POLICE STORY 雑談

雑感脱稿直後、既に先週銀座で鑑賞していたキノコ氏とメッセで本作についてダベる。以下はその時のログ。多少脚色アリ。ネタバレも少々。掲載についてキノコ氏未承諾。

やっぱり皆ジャッキーが好きなんだ!

きのこ(以下“き”):ポリスストーリー観たんだね。
俺 :観たよー。オモロかったよー。
き :やっぱジャッキーはああでなくてはな。
俺 :イミなく二階建てバスの暴走を挿入させる辺りが何か香港っぽい。
き :まぁコミカルシニカルだからな。警察署全員が一丸で見逃すシーンなんてコメディなのか人情なのかわからんね。
俺 :あれは「笑い⇒人情」のコンボとして計算されてると思うぞ。敵対してた幹部との和解が描かれるんだから。
き :それと、ニコラス・ツェーは『踊る大捜査線』の青島刑事イメージしてるらしい。
俺 :あのダボダボしたコート観れば一目瞭然だよな。向こうでも流行ってるんだろうか?
き :まぁ何にせよ意外と楽しめたよ。アクションも生き生きしてたし、やっぱジャッキーはああでなくちゃ。
俺 :因みにオメェはドコで観たのさ?
き :銀座シネパトス。すげー混んでたぞ。上映10分前に入ったら立ち見と言われた。
俺 :そう?
き :当初立ち見で観てたんだけど、30分ほどして席が空いたので座れてよかったけど、何より嬉しいのは混雑してたことだな。やっぱり皆ジャッキーが好きなんだ!って、肌で感じれたから。
俺 :んー、今日から池袋で封切だったけど、こっちはそれ程でもなかったぞ。毎回7時からの一回きりだし。

昔ながらの大爆破に鳥肌

俺 :つーか、バスのシーンが強烈過ぎ。通過しただけで割れるガラスって何だよ?衝撃波走ってるのかよ?
き :あそこはすげーよなー。無駄だよなー。シナリオ的にも。
俺 :横切ってるだけて窓バリンバリン割れてくし…まるでラドンだ。
き :更に言えばバスの暴走だけでジャッキーあまり活躍してない。多分あれはダブル(代役)だべ。
俺 :あ、そうなの?
き :だってあのシーン、ジャッキーにあまりカメラ寄ってないじゃん。昔のジャッキー映画ならもっと彼に寄ってるって*1。バスの2階部分が剥がれるシーンだって4カメくらい使ってもいいと思う。
俺 :ああ、確かにジャッキー映画特有の“別アングルから何度も同じシーンを映す”ってのが少なかったな。NG集とかみると背中に命綱とか見えてて、ああ、ワイヤーとかCGで消してるんだなってのがハッキリ判るし。
き :昔とは違うのだね…。なんか時代を感じちゃうよ。
俺 :でも、工場の大爆発は合成だと思ってた。
き :あれはちゃんと爆破したんじゃね?
俺 :うん。だから、最後のメイキングみてビビった。
き :素晴らしいよね、ああいうの。

アパアパ

き :最初のほうの警官殺しが意外とシニカルでよかった。ガツンとやられて復讐、…まんまだな。
俺 :しかし、銃の組み立てなんかで雌雄を決するのはラストの対決としてはショボい気がするぞ。
き :まぁね。昔のアパアパ言うくらいの怒りパワーをラストで出して欲しいかも。
俺 :癇癪玉投げるヤツな*2
き :そうそう、ドラム缶のピラミッドに落ちた奴。あれ痛そうだった。
俺 :まぁ、唖が敵ってのも今の御時世じゃ無理なんだろうな。ああいう泥臭さも香港映画の味の一つだったのに。
き :それに比べて今回の悪役は実に今風だったよな。内容も金持ちボンボンのお遊び復讐劇だし。
俺 :それが、少し懸念材料でもある。まーた、モラル満点の馬鹿が「やっぱり、TVゲームは悪影響だ*3!」とか言って糾弾しそう。
き :ジャッキーの映画を観るヤツにそんな野暮はいない!
俺 :そりゃそうだ。

*1:成龍の名誉の為に言うが、あくまで彼の推測であって事実ではない。

*2:『ポリス・ストーリー2』の敵キャラ。アレを観た後ならば、「アパアパ」の台詞を口にするだけで誰のコトだか判ってしまうという、恐るべきインパクトを誇る。

*3:実際に劇中で出てくるのはオンラインゲームだが、こういうクレームをぬかすヤツに限って、そうした区別ができてないだろう。というイミも込めて「TVゲーム」と表現。