目的と手段が摩り替わる時

個人情報って、結構簡単に流出したりするものです。捨てられたゴミだけでも、その人となりが詳しくプロファイリングされたりしますし。
そんなワケで、最近個人用の小型シュレッダーが売れてるんだとか何とか、よく小耳に挟んだりしますが、情報の漏洩ってのは何も公共料金の支払いや給与明細といった紙媒体からとは限りません。一ヶ月に捨てられたナプキンの総量で、月経の期間を予測する事だってできるし。…イヤ、俺がやったんじゃなくて、Vシネか何かでそんなシーンあったなぁ…って…。『オールナイトロング3』だっけ?
鬼畜のススメ―世の中を下品のどん底に叩き堕とせ!!
↑こういう本とか読んでると、多少ゴミを捨てるのに神経質になってもバチは中らないんじゃないかって思えてきます。つまり“このゴミ袋を誰かが漁る事”を前提にして、“個人情報がバレないように細工する”ワケです。
最初はバラバラに千切って捨てるだけだったのですが、「この程度ならば簡単に修復出来るだろ」と感じた為、今度は他の紙ゴミを千切り入れてよくかき混ぜ、それでも納得出来ず、今度はそれらを二つのゴミ袋に分割して捨て、それでも満足いかず、更にチラシなどを破り入れてかき回す…。
誰もそこまでして俺の情報を手に入れようとは思わない事は承知しているのだが、やってく内に段々楽しくなってくる。幾ら細工を重ねても、俺の脳が描く仮想敵はゴミ袋から情報を抜き出してしまう。
隠蔽に没頭する内、何時の間にか目的と手段が摩り替わっているのだが、それに気付いても中々止める事が出来ない。楽しいし。
P.S ゴミ袋二つを満タンにさせても尚、チラシやプリントといった紙ゴミが山のように出てきます。これだけ処分したのに一向にスッキリしないし…。