ちゃっかり載ってる人がいる

この間『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観たのは以前日記(5月15・16日参照)に書いた通りであります。で、友人が「ぴあ」の出口調査アンケートに答えたコトもそこで記しました。それでね、どうも今週の「ぴあ」に載っているらしいんですよ、彼が。
…まぁ、別段驚く程の話ではないんですよね、それ自体は。凄いのは本作を満点と評価した彼がギャガの社員というところにあるんですよ(『ドーン・オブ・ザ・デッド』は東宝東和の配給)。聞けば『テキサス・チェーンソー』の時も同じコトやって上に怒られたみたい。懲りないねぇ。
けれども、「敵に塩を送る」という程の話ではないが、ライバル会社の配給したモノであれ、それを面白いと評価できるというのは、ある意味立派な行為ではないかと思う。
チョット前に「最近、映画を作品としてではなく、商品として観るようになってきた。」と彼がこぼしたコトがあった。恐らくそれは“営業マン”としては正しい映画の見方なのだろう。しかし、映画が好きで入った筈なのに、業界に携われば携わる程映画が好きでなくなっていくというのは、何とも皮肉な話だ。
だが、それでも出口調査で楽しそうに映画の見所を語っていた彼の姿は“映画好き”以外の何者にも見えなかった。アンケートの後、「ああ、また怒られるなぁ。」と、彼は悪びれもせずに言った。
大丈夫、彼はまだ映画を楽しんでいる。