『銭ゲバ』の感想はいずれ

okmonster2007-09-14

ちゃんと定時に帰れたよ。仕事は残ってたけど。
つーワケでシネマヴェーラ渋谷で『怪談せむし男』と『銭ゲバ』を鑑賞。どっちも面白かったです。
『怪談せむし男』は、ヨーロッパの怪奇映画を模倣して65年に制作されたのモノクロ作品だが、洋物を日本人が演じる際に生じる違和感やバタ臭さが全く無く(せむしの下男を演じた西村晃のエキゾチックな顔付きに因るところが大きいかも)、実にモダンな雰囲気の映画として成功していました。
いや、まぁ、全く回収されてない伏線とかが結構あったんですけど、火葬場の煙突を背にした不安定なアングルとか、洋館に入ってくまで一連の流れとか、唐突に現れた霊媒師の変貌っぷりとか、怪奇映画としての見所は盛り沢山。
監督は後味の悪いラストで(一部の特撮オタにだけ)有名な『吸血鬼ゴケミドロ』の佐藤肇。本作も清純派ヒロインだろうと容赦の無いバッドエンドっぷりを披露してます。