ぶっ続けでピンク映画

「すいません、今日はもう上がってもいいスか?」
「ん?ああ、今のところ急ぎの仕事は入ってきてないから別に構わないよ。何?用事あるの?」
「ハァ、池袋行って映画観ようと思いまして…」
「え?今から行って間に合うの?」
「あ、大丈夫です。オールナイトの特集上映ですんで」
「へぇ。何観るの?」
『悩殺若女将 色っぽい腰つき』他三本です。」
それ以降、職場の人はこの話題を掘り下げることはなくなったそうな。ホント俺ってコミュニケーション紡ぐの下手だなぁ。
…というワケで、池袋の新文芸座で開催された"第19回ピンク大賞"に参加。一応、"名作"とか呼ばれる部類はビデオで何本か観た事あっけど、スクリーンでピンク映画を観るという行為は今回が初めて。やっぱフィルムで撮った作品って画質が独特だよなぁ。去年制作された作品なのに、まるで2〜30年前の映画を観てるような錯覚に陥る。
『おじさん天国』と改題されて一般公開もされたいまおかしんじ監督の『絶倫絶女』が各所で高い評価を得ており、今回はそれを目当てで行きました。去年の暮れにポレポレ東中野でいまおか監督の特集上映された時は、仕事で行けなかったり疲れて面倒臭かったりで、結局一度も行かなかったのですが、その事を無茶苦茶後悔することに。ああ、他の作品も観てぇ。

未だに35㎜フィルムで撮影されているというピンク映画。興味があるものの、小屋へ足を運ぶのに抵抗を感じてしまうチキンな俺には、こうした一般劇場での上映は有難い。これを期に、足を運んでみれればと思う。